- 2016.10.12 Wednesday
保育士が認定こども園の求人に応募する前に知るべき保育園と幼稚園の違い
(9/5に追記しました。)
隣の芝生は青いではありませんが、保育園で働いていると幼稚園の事ってなかなか分かりません。
保育士として保育園で働いていると、保育園のやり方や保育方法には詳しくなるものの、幼稚園のことはあまり知らない・・・という人が多いのではないでしょうか?
しかし、最近では認定こども園になる保育園が増えてきていて、幼稚園では一体どんな生活を送っているのか勉強しなくてはいけなくなることもあります。
そこで今回はもう一度、保育園と幼稚園の違いについてもう一度確認していきましょう。
将来的には「保育園」も「幼稚園」もなくなる?
今現在、増えてきているのは「幼保一元化」の働きを受けている「認定こども園」です。
この施設はどういったものかというと、幼稚園の特性と、保育園の特性を兼ね備えた施設なのです。
つまり、利用する子どもの家庭状況によって、降園時間が変わったり、できることが変化したりします。
この認定こども園にもメリットデメリットが多くあり、施設のあり方については大きな物議を醸している場合もあります。
倍率が高い認定こども園
まずは利用する子どもの人数についても、誰でも受け入れるとしているものの、共働き世帯や1人親世帯が優先されます。
そのため認定こども園に入れない子どもと言うのが増えるというのです。
しかし認定こども園の人気というのはとても高いのです。
なぜかというと、子どもに対して一貫した教育・保育を受けることができるということです。
つまり、認定こども園に通えば保育園に入園できない子どもでも保育サービスを受けることができます。
そうなると、小学校に上がった時に、周りとの軋轢が少なくクラスになじみやすいというのです。
では、幼稚園と保育園の違いは何があるのか、詳しく見ていきましょう。
幼稚園と保育園の「環境の違い」
まず幼稚園と保育園では、働いている人の環境が違ってきます。
もうご存知だとは思いますが、幼稚園で働くには幼稚園免許が必要になり、保育園で働くには保育士資格が必要になります。
これはなぜかというと、保育園と幼稚園を管轄している官公庁が違うからなんですね。
保育園は厚生労働省が管轄しているのに対し、幼稚園は文部省になります。
そのため、基本的な法令も保育園は児童福祉法で決められていますが、幼稚園は学校教育法になります。
内容的にはそこまで大きく違っては来ませんが、こういった環境が違ってくるのです。
また、幼稚園ではお弁当を持って通うことが多いですが、給食は任意になっています。
しかし保育園では給食は「義務」として位置付けられています。
これは保育園のあり方が就業している保護者を助けると言ったところに大きく起因しているのかもしれません。
認定こども園で働くなら
認定こども園についてもう少し詳しく知りたい、という方はぜひ、認定こども園についての行政情報を見てみてください。
8月31日にも第四回の検討会が開かれているように、まさに今、認定こども園をよりよい環境にするための制度策定・改訂が行われているのがわかりますね。
これからわかるように、認定こども園にはまだまだ整っていないところ・改善していかなければならないところがたくさんあります。
そういった改善点を、園を一番よく知る現場の保育士からどんどん提案していくことができたら、きっと素敵な認定こども園になりそうですよね。
認定こども園について少し興味がある方は、幼稚園の求人募集情報を探してみることをおすすめします。認定こども園は数が少ないとはいえ、最近出来始めてきた施設ですので意外と求人はたくさんあるんですね。
今までずっと保育園で働いてきたという方にとっては、スキルアップとはいえいきなり幼稚園など違う施設で働くのはハードルが高いですし、気持ちの面でもかなりのハードルがあります。
でも認定こども園であれば、今までの保育園の経験も十分に活かしながら、新しく幼稚園の良い面も体感できるので、無理なくスキルアップすることが出来ます。
なにより、子どもたちの成長を支える「新しい取り組みの施設」で経験を積むことができる、というのはとっても貴重な経験ですよね。
今保育園に勤めているけど、これからのキャリアどうしよう・・・とお悩みの保育士さんは、ぜひチェックしてみてくださいね。